【奈良市発】補聴器の調整を、ご自分ですることは・・・

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本日も、補聴器メーカー勤務の経験の中からの気づき、をお届けいたします。

【 補聴器の調整をご自分ですることは・・・】

補聴器を調整するためには、様々な勉強が必要です。

耳のこと、音のこと、言葉のこと、補聴器のこと、パソコン等々

最近は、補聴器の機能、それを調整するソフトもレベルアップし、以前と比べると、随分と、調整しやすくなりました。

とはいえ、時間をかけながら、低下した聴力に対しては、何回かに分けながら、時間をかけて調整をしていく必要があります。

それは、兼業店(メガネ店)さんでの出来事でした・・・

もともと少し神経質であった、Aさんが補聴器を購入。ご要望の高かったAさんは、購入後、毎日のように、
販売店に来店するようになります。

「音が小さい」、「会話が聞こえにくい」、「雑音が多い」 の訴えがあったため、お店側は、音量(ボリューム)を上げたり、下げたりを繰り返していたそうです。

ある日、今の調整に満足できなくなったAさんが、

「 私に調整させてくれないか? 」


「 これは、私どもが調整することになっており・・・」 (店)

「 まー、1回くらいいいじゃないか?」 (A)

渋々、その場をAさんに委ねたお店。

これが、お互いにとって、悪夢の始まりでした。

その後、お店に来店する度に、一目散にパソコンへ向かうAさんの姿当然かのように、自分で調整を始めます。

お店のアドバイスも聞かず、調整してもらうお店、という位置づけから、単にパソコンがおいてある場所

という位置づけに変わってしまったのです。

そのやり取りが1ヶ月続いた後、結局、返品、となりました。(=お店の方から返品を打診したのです。)

このやり取りを通じて、得られる事実。

補聴器を調整していくためには、お互いの信頼関係が必要ということ。お客様のご要望を伺い、可能な範囲で調整する。

補聴器の調整は、ボリュームの上げ下げだけの単純なものではありません。

※大きな音をどれだけ、抑えるか?小さい音をどれだけ目出たせるか?など。

今回の事例のように、補聴器は購入してからが始まりです。

安心できるお店で、購入したいものですね。

本日の、【 補聴器の調整を、ご自分ですることは・・・】は以上です。

関わる人々を、補聴器を通じて、よりハッピーに!