【奈良市発】補聴器メーカー相談員は見た。

さて、本日も補聴器の話題から。

題して、【 補聴器メーカー相談員は見た。 】

少し重いテーマですが、お付き合いください。

12年間、5,700件以上にのぼる補聴器相談を受けていると、いろんなシーンがあります。

中には、" 何度聞かれても辛い " という以下のような質問もありました。

『 あなた(=メーカー相談員である私。)はいつもお店にいないんでしょ? 』

『 年に何回このお店には来られるの? 』

『 本当に、このお店で買って大丈夫?売らんがためではなく、
  メーカーの立場から、ぶっちゃけ、本音で教えてください 』


メーカー相談員として、お店に入る(=多くは、メガネ店の手伝いをする)立場としては、この一言が、もっとも辛いシーンでした。

( もちろん、今だから言えますが。。。 )

相談会等のイベントで、補聴器を販売する場合、お店のタイプは、大きく分けて、二通りのパターンがありました。

1、売れたら良い。でも、クレームがあっては困る。何かあったら、またメーカーを呼ぶから。

  =メーカーをあくまでも、" 駒の一つ "と考え、?自らは極力、リスクをとらないお店。

2、売れてくれたら嬉しい。でも、正直、後の調整は不安。  でも、これから、一生懸命、頑張ります!というお店

?  ? =補聴器を学ぶためきっかけとして、最初だけ、補聴器メーカーに頼るお店

本来、メーカーの仕事というのは、2のようなお店を育てること。

ただ、

実際のところ、1のようなお店の方が、既存の顧客を多くもっており、当初は、販売につながりやすい、といった面もあります。

( 皮肉なものですが )

そういった背景から、メーカーとして、どうしても1の店に傾注しがちな面が否めません。

1のような、自らリスクをとらないお店で、クレームが生じた場合、どんなやり取りが裏側で行われているのか、二例ほど。

『 ■■ さんが販売した補聴器なんですから、最後まで対応してくださいね。』

『 ■■ さんが、あの補聴器を選定されましたが、本当に良かったのですか?』

私が、自ら、" 補聴器の出張訪問専門 "をスタートさせる決意をしたのも、こういった流れを変えてゆきたい、

というものがありました。

本日の、【 補聴器メーカー相談員は見た。 】は以上です。

関わる人々を、補聴器を通じて、よりハッピーに!