【補聴器情報 奈良市発】補聴器の接し方(初心者編)

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「 補聴器ご自宅.com 」のブログヘようこそ。

おはようございます。
昨日の奈良市内は、瞬間的な大雨&雷で驚きました。。。


傘をお持ちでなく、防水型の補聴器でない方は、
間違いなく外さないといけない、そんな状況でした。

雨の降る前に、こちらに行けて良かったです。

『 ならシネマテイク 』 in 奈良国立博物館

※毎月、持ち回りで、上映場所が変わるイベントです。

今回上映されたのは、今年のカンヌ映画祭。審査委員賞
受賞で、主演の福山雅治とともに注目を浴びた、
是枝裕和監督の『 誰も知らない 』。

※実際にあった、子供置き去り事件をモチーフに、
つくられた映画です。

単なる再現映画ではなく、子供達が考え、取りえただろう
生活の様子を生き生きと表現した作品でした。

初めて観たのですが、子供を持つ親としては、なんとも
複雑な映画。。。
(でも、1度は見ておかないといけない映画だとも感じました。)

もちろん、主人公の柳楽君の演技・表情は絶妙でしたが、
それ以上に、YOUさんがハマリ役。

その辺り、上映後に行われた是枝監督を迎えての
舞台挨拶&質問コーナーで、

私、勇気をもってご本人に質問してきましたよ(笑)

司会の方から、「毎回、ご来場いだいている方です。」
と紹介いただき、嬉し恥ずかし、な私(^-^;


「確かに、他に候補もいましたが、当初からこうでないとダメ

 というものでなかったと。youさんのアドリブその他、一年の

 撮影を通じて、内容もその時々に応じてかわっていって

 出来上がった作品です。」と。


中々お会いすることのない監督に直接お目にかかられて、
質問までできたのは、良い思い出になりそうです。

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本日は、<補聴器の接し方・初心者編>と題して、

私なりに考えていること、書いてまいります。

(※本日は、ストーリーシリーズ、お休みします。)

下記に記した3つは、補聴器初心者の方の、購入前にありがちな
補聴器に対する過大なイメージです。

1、着けたその瞬間から、不自由なく聞こえる

2、テレビも、ドラマも含めて全て問題なく聞き取れる

3、離れた距離や後ろから不意にかけられて言葉も、
  すぐに聞き取れる。

まず、1の着けた瞬間から・・・についてですが、

これまでにも書いてきましたとおり、着けたその瞬間から、
以前のように問題も無く聞こえる・・・

これは、正直なかなか難しいものです。

その理由は、

以前との違い=必要な音か否かの選別や正しい言葉の理解力が
変化しているからです。

必要な音の選別は、ある程度時間をかけながらトレーニング
すれば、出来てくるようになります。

ただ、言葉の理解力に関しては、時間をかけても戻ることは
難しいです。(一度低下した機能は、回復困難。)

結果、音は大きくなったが、内容が・・・といった表現になります。

私なりに考える、補聴器を装用する一番の目的とは、

『 その方が現在持っている、言葉を聞き取る力を、様々な環境で、
  できるだけ最大限に発揮できるようにすること 』と考えます。

※補聴器が無いと、もっている力も十分に発揮できていないからです。
(=相手の声が小さいと、聞こえる聞こえない以前の問題となります。)

次に、2のテレビについて。

1にも関係しますが、特に、ドラマは聞きにくい番組です。

音楽と会話が重なったり、早口で話すシーンや不意に囁くシーンなど
難聴者にとっては、辛い場面も登場するからです。

特に、言葉の聞き取りが良かったとしても、連続的に流れる早口の
セリフは、聞きにくいこと、多いです。

第一段階として、

まずは、聞きやすいNHKのニュースなどを、ボリューム上げずに、
聞き取ることを目標にされること、お勧めします。

※そのほかに関しては、徐々に聞き慣らす練習、場合によっては、
テレビの文字表示との併用も有効かと思います。

最後に3の、離れた距離、不意の会話について。

私も訪問させていただくときによくお見受けする光景です。

ご家族の方が、試聴中に、
3メートル程度はなれた距離から、

小声で 『 きこえる? 』 と質問するのが代表的なシーン。

初心者の方が3メートルもの距離の会話を聞こうとすると、
かなりの音量(ボリューム)を大きくする必要があります。

その音量のままで真横から声かけすると、

当然ながらその声の大きさに、ご本人は、驚かれます。

第一段階としては、

1メートル、1メートル半くらいの会話が問題なく聞こえる
レベルからスタートするのが基本です。

※ご家族の方も、正面からゆっくり話すのが基本です。

(補聴器を装用したので、色々と効果を試したくなると思いますが、
 効果について、最初から慌てないことが大事です。)


1メートル程度の会話を約1ヶ月程度繰り返しながら、
徐々に距離を広げてゆく。(=徐々に音量をあげてゆく。)

こうやって、段階を経ながら調整を進めてゆくことが重要です。

販売店と、お客様ご本人の、
あらかじめの、目標設定が重要となります。

加えて、ご家族の方にも、あらかじめのご理解が必要です。

(家族の方のご協力がないと、なかなか満足ゆく補聴器に
 なりにくいのではない?と個人的に思います。)

本日は、<補聴器の接し方 初心者編> と題して
お話しました。

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< 編集後記 >

冒頭の、是枝監督の映画を観て、子供との接し方、改めて
考えさせられる内容でした。

監督自身も、

『 映画をみて、何かを感じ取り、その直後から、なんらかの変化が
 出るような、そんな見方をしてもらえると嬉しい 』とおっしゃっていました。

まさしく、そんな印象です。




< 連休最終日 >

次男を連れて、若草山、登りに行こうと考えていますが、
あいにくの雨で。。。

さて、どうしましょうか?(苦笑)

< 本日の動画 >

明日から再開します。お楽しみに!

関わる全ての人々を、補聴器を通じて、よりハッピーに!